そびえ立つ峰々、エメラルド色の水田、豊かな海岸線が織りなすベトナムの多様な地形は、アジア最高峰のゴルフコースが生まれる絶好の舞台となっています。特に活気を見せているのが中部エリアです。ホイアンからダナンを経てフエへと至る沿岸地域には、ベトナム屈指の名門クラブが点在しています。海岸沿いには豪華なリゾートが立ち並び、内陸部にはゴルフコース設計界の巨匠たちが手掛けた世界クラスのレイアウトが広がっています。ここでは、特におすすめの5つのコースをご紹介します。
第01章 —
ラグーナ・ランコー
木々の間を縫い、水田や小川を越え、岩の造形を通り抜け、打ち寄せる波のそばを走るこのコースは、英国の名手ニック・ファルド卿が設計したもので、一筋縄では分類できない魅力を備えています。しかし、山と海に挟まれたこの場所で味わえる圧倒的な視覚的美しさには誰もが納得するでしょう。このコースを完全な「リンクス」と呼ぶのは少し無理があるかもしれませんが、クラシックな「アウト・アンド・バック」のルーティングと潮風の香りは、伝統を感じさせる刺激的な爽快感をもたらしてくれます。
ビーチ沿いにプレイするパー4の9番ホールでは、大海原が目の前に広がります。高台のティーから岩の造形に囲まれたグリーンを狙うショートホールの11番も同様に見事です。この地点では山々がコースに最も近づき、すぐ近くに落ちる滝が印象的です。他にも、クラブハウスに向かって戻るジェットコースターのようなロングホールである最終18番など、優れたホールが揃っています。コース内の田んぼの世話をする水牛の家族を探してみたり、ラウンド後はベトナムで最も洗練されたクラブハウスバーのひとつ「67」で、クラフトビールやカクテルを楽しんでみてはいかがでしょうか。
第02章 —
ホイアナ・ショアーズ
ユネスコ世界遺産に登録されているホイアンの街のすぐ南に位置するホイアナ・ショアーズは、すでに国内トップのコースとして多くの人に評価されている素晴らしい名門です。伝説的なゴルフコース設計家ロバート・トレント・ジョーンズ・ジュニアのベトナムデビュー作であり、彼の絶好調ぶりが伺えるレイアウトとなっています。ホイアンでのショッピングや散策、食事の合間に足を伸ばす価値は十分にあります。実際、このコースは有名な古都からインスピレーションを得ており、ピンフラッグの代わりに、ホイアンの古き良き街並みを照らすような赤いバスケットランタンが取り付けられています。
海に面してプレイするコースでありながら、内陸型やヒースランド型ゴルフの要素と伝統的なリンクスが見事に融合しています。ホールは、この地域に自生する砂地のアカマツや低木の間を通るように配置されています。巧妙な設計と最高のコンディションを誇るコース全体が見事ですが、海沿いに位置する4つのホールで最も大きな興奮を味わえることは間違いありません。なかでも海岸沿いの砂丘を抜ける16番ホールは、遠くにチャム島を望み、自然の力強さをダイレクトに実感できる特別なホールです。
第03章 —
BRGダナン・ゴルフ・リゾート
砂質土壌の上に造られたグレッグ・ノーマン設計のデューンズ・コース(ダナン・ゴルフ・クラブ)は、2010年のオープン以来、ベトナム最高のクラブとして一貫して高い評価を受けています。今なおプレイするのが純粋に楽しいコースです。特に16番ホールはハイライトのひとつです。高台にあるティーグラウンドからグリーンを果敢に狙いたくなるレイアウトで、その向こうにはチャイナビーチの白い砂浜がエメラルドグリーンの東海へと広がり、遠くにはジャングルに覆われた緑豊かなチャム島の山々がコバルトブルーの空に向かって高く聳え立っています。
もちろん、デューンズ・コースの見どころは1つの絶景ホールだけではありません。2番ホールも素晴らしいパー3であり、17番ホールは2本の小川が交差する難関パー4です。もうひとつの特徴的な挑戦となるのが、迫力ある砂丘の間を抜け、かつてベトナム戦争中にベトナム兵の隠れ家であった五行山(マーブルマウンテン)に向かって打ち進むロングホールの10番です。
第04章 —
バーナーヒルズ
元世界ランキング1位の英国人ゴルファー、ルーク・ドナルドが初めて設計を手掛けたバーナーヒルズは、ベトナム中部沿岸の優れたゴルフコースのラインナップに貴重な彩りを添えています。うねりのある山麓に広がるコースには、自然の高低差、渓谷、小川、そして山々の背景が活かされています。この爽快なロケーションは、ダナンの平坦なオーシャンフロントのコースとは心地よい対比を見せています。
伝統的なパークランドスタイルのレイアウトで構成されたエキサイティングなホールが続くアウトコースには、打ち下ろしのショートホールの名玉である8番パー3をはじめ、見どころが満載です。コース終盤のホール群は、さらに素晴らしい出来栄えです。周囲の山すその起伏に沿って曲がりくねるこのセクションでは、絶景とゴルフの醍醐味を同時に味わうことができます。アイランドグリーンを備えた短い16番ホールは目を引きます。続く17番ホールも注目で、グリーンを水域がガードするドッグレッグのパー4です。
第05章 —
モンゴメリーリンクス
中部沿岸地域で最初に建設されたゴルフコースで、2008年にオープンして以来、挑戦し甲斐のある素晴らしいコースであり続けています。スコットランド出身のライダーカップのレジェンド、コリン・モンゴメリーが設計したレイアウトには、広大なバンカーと多数のウォーターハザードが配されています。特筆すべきはコースのコンディションで、全体を通して非常に優秀です。
全18ホールを通じて、非常に多彩な変化が盛り込まれています。アウトコースでは、長い6番パー5がクラシックな名ホールで、2打目または3打目で池越えを狙う一か八かのショットが求められます。その他にも、魅力的なクラブハウスに向かって打ち上げる印象的な12番パー5、五行山(マーブルマウンテン)を望む絶景が広がる絵画のように美しい17番パー4、バンカーが点在する長い最終ホールなど、注目のホールが目白押しです。



