ウェルネス愛好家であれ、ふらりと立ち寄った旅行者であれ、サパの薬草湯は絶対に逃せないアクティビティのひとつです。大自然の景色を眺めながら、温かく 癒やし効果のあるお風呂に浸かること は、心身に良いだけでなく、ベトナムとその少数民族のウェルネス文化を体験する絶好の機会でもあります。ここでは、この伝統的な療法と、それを 体験できる場所について詳しくご紹介します。
第01章 —
自然からの恵み
第02章 —
薬草湯の効能
赤ザオ族のコミュニティでは、出産の1週間後に女性の体力を回復させるために 薬草湯が準備されます。また、筋肉や関節の痛みを和らげたり、サパの厳しい冬の寒さの中で風邪やインフルエンザを予防したりするためにも利用されています。現代のウェルネスの観点から言えば、このお風呂はハイドロセラピー(水療法)とアロマセラピーを組み合わせたもので、血液循環を促進し、心を落ち着かせ、身体の痛みを軽減します。お湯に含まれるハーブは、毛穴を 優しくデトックスし、 肌を整えます。
第03章 —
こだわり抜かれた原料
赤ザオ族の薬草湯には、希少な植物を含む 10種類以上の原料が 使われることがあります。一般的に使われる原料には、エルダーベリー、ベトナムバーム、イチジクの葉、野生のコショウの葉、ミクリ、熱帯ヤマボウシ、シナモンなどがあります。茎や葉は細かく刻まれて天日干しされ、直火で何時間も煮詰められて、甘い香りのするワインレッドの濃縮液が作られます。重要なのはお湯に入れる成分だけではありません。 浴槽自体も重要な役割を果たしています。浴槽はヒノキ科の木材であるポムー(Pơ mu)の手彫りで作られており、お湯に心を落ち着かせる木の香りを プラスします。
第04章 —
入浴タイム
赤ザオ族の薬草湯は通常、香りのよい湯気を密閉空間で吸い込んで楽しめるよう、こぢんまりとした個室に用意されます。入浴の直前にライムの葉、八角、オレンジの皮などが加えられ、香りを一層高めることもあります。あとは、温かい湯気が立ち上る泡立つお湯に身を沈めて、リラックスするだけです。手桶を使って背中や肩に温かいお湯をかけたり、葉っぱや手ぬぐいで肌を擦ったり、ただ横になってお湯の神秘的な効果を感じたりするのも良いでしょう。
ヒント:最も高い効果を得るため、赤ザオ族の薬草湯は通常35度前後に温められます。おすすめの入浴時間は15分から25分です。
第05章 —
体験できる場所
ベトナム北部の肌寒い冬の夜は、赤ザオ族の薬草湯を試すのに最適なタイミングですが、年間を通じていつでも素晴らしい体験ができます。サパにあるTopas Riverside Lodgeでは、ナムカン川を見下ろすバスタブで薬草湯体験を 楽しむことができます。ハノイにあるDao’s Careでは、サパの赤ザオ族の女性たちと提携し、首都にあるデイスパで伝統的な薬草湯やザオ族のマッサージを提供しています。サパ郊外のタフィン村にあるSapa Naproでも、山々を望むバスタブでお湯に浸かることができます。どこで赤ザオ族の薬草湯に入っても、心穏やかで至福の気分で湯から上がることができるでしょう。




