コロナ禍におけるベトナムの感動的なストーリー

ベトナムには「無傷の葉が破れた葉を包み込む」ということわざがあります。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックがベトナムに深刻な影響を及ぼしたとき、この国はベトナムならではのユニークな方法で一丸となって互いを支え合いました。初期の予防策によって国内の健康リスクは軽減されましたが、人々の優しさと支え合いの協同精神こそが、ベトナムの真の成功事例です。COVID-19の危機の中でベトナムの人々がどのように対応したか、心温まるエピソードをご紹介します。

ベトナム旅行 covid

第01章 —

温かい支援の贈り物

パンデミックの影響で多くの人々が家族のための十分な食料を得られないことが明らかになると、ベトナムの若き起業家がホーチミン市に無料の「米ATM」を設置しました。まもなく他の都市にも米ATMが導入され、主食であるお米が無料で供給されました。クアンチ省、ビントゥアン省、その他多くの省では、生活に困窮している家族が日用品を無料で入手できる週末「市場」が地域の人々によって開催され、気前が良い寄付者たちが街角で食事を配りました。多くのベトナム人が他の方法でも支援を行いました。クアンガイ省やカントー市の仕立て屋はミシンを使って無料のマスクを製作しました。ダナンのボランティアは夜を徹して車を走らせ、病院へ物資を届けました。大学生たちは自分たちの寮の部屋を隔離施設として提供しました。こうした物語は、国中の人々の心を温めました。

第02章 —

自国民の帰国支援

パンデミック初期にベトナムで話題となった最もドラマチックな出来事の一つが、武漢からベトナムへの帰国チャーター便でした。ミッションの危険性を承知のうえで、ベトナム航空はパンデミックの中心地から40名のベトナム人を連れ戻すための志願者を募りました。100名以上の乗務員が手を挙げ、武漢へ向かい、ベトナム帰国後の隔離生活を受け入れました。フライトは乗務員と乗客を守るために周到に準備され、全員が無事帰国を果たしました。その後数ヶ月にわたり、ベトナムの各航空会社は世界中からベトナム人を帰国させるミッションに参加しました。これらの勇敢な乗務員たちは、医療従事者や軍関係者とともにベトナムの人々から称賛されました。

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第03章 —

旅行者やゲストへの手厚いおもてなし

パンデミックによる異例の状況にもかかわらず、ベトナムの温かいホスピタリティと訪問者への心配りは、さまざまな場面で発揮されました。ある英国人パイロットが重症化し肺移植が必要となった際、彼を救うために60名以上のベトナム人が自身の肺の提供を申し出たほか、国内トップクラスの医師チームがオンラインで参集し患者の回復に向けて協議を重ねました。「患者91号」が回復し、無事に母国へ帰還できたことは、ベトナムにとって大きな成功となりました。また、ベトナム観光局は足止めされた旅行者を支援するために英語ヘルプラインを開設し、ホスピタリティグループのビクトリアホテルズ&リゾーツ(Victoria Hotels & Resorts)は滞在延長が必要な旅行者に4つ星客室を1泊20米ドルで提供しました。 

第04章 —

隔離キャンプ

パンデミックの期間中、何千人もの帰国したベトナム人や在留外国人が隔離期間を過ごしました。ベトナムの兵士たちは、全国に仮設キャンプを設置し、日々の運営を行う任務を担いました。兵士たちは掃除や食事の配達から子守りに至るまであらゆることを行い、その熱心な仕事ぶりで滞在者たちから称賛を受けました。英国人市民のギャビン・ウィールドン(Gavin Wheeldon)氏は、「ベトナム政府の隔離生活(Life Inside a Vietnamese Government Quarantine)」と題したエッセイを執筆し、キャンプでの日常を詳しく綴るとともに、混乱の時代の中で彼の生活を少しでも快適にするために「絶え間なく尽力してくれた」「親切で思いやりのある」兵士たちへの感謝の意を表しました。  

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第05章 —

海外の友人への支援物資

多くのベトナム人は普段からバイクに乗る際にマスクを着用しているため、国内には十分なマスクの在庫がありました。しかし、近隣諸国のいくつかではマスクが不足していることがすぐに判明しました。危機に対応するため、ベトナムはオーストラリア、インド、シンガポール、タイなどの国々に42万米ドル相当のマスクと医療用品を送りました。また、ベトナム製のマスク70万枚以上がドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリス、アメリカに寄付されました。個人的な規模では、ハノイの2人の子供たちが長年にわたって貯めていた旧正月のお年玉を使って2万枚のマスクを購入し、イギリスの患者たちに送りました。在ベトナム英国大使のガレス・ウォード(Gareth Ward)氏は、子供たちの善意に対して自筆の感謝状を送りました。 

第06章 —

COVID-19被害者のための募金活動

世界中の多くの地域と同様に、ベトナムでもパンデミックにより数多くの産業が打撃を受けました。しかし、経済界の有志や個人の市民が協力し合い、深刻な影響を受けた人々への支援を行いました。「ライズ・ウィズ・ベトナム(Rise with Vietnam)」リレーは2020年10月に開催され、153名のランナーがベトナム全土を縦断し、COVID-19により職を失った労働者のための資金を募りました。ランナーたちはこの目的のために49億ドンを集めました。また、ベトナムのトップシンガーやソングライターが集結したオンラインコンサートでは、パンデミックの影響を受けた女性たちのために13億ドンが集まりました。政府のCOVID-19基金には、南北全土から2兆2,000億ドンを超える寄付が集まりました。

ベトナムの安全な旅

第07章 —

ベトナムの取り組みに対する評価

ウイルス対策に数か月間一丸となって取り組んだ後、状況を見事に対処したベトナムは、地元住民や在住外国人から絶賛の声を受けました。2020年4月、ある在住外国人が「Vietnam We Thank You(ありがとう、ベトナム)」キャンペーンを立ち上げ、人々の安全と健康を守るために尽力したベトナムの医師、看護師、警察、軍人、ボランティアの貢献を称えました。ベトナムに住む外国人や隔離下で治療を受けた旅行者たちは、SNSに感謝のメッセージを投稿し、ベトナムにエールを送りました。 

パンデミックを経て、ベトナムの助け合いの精神はかつてないほど強まり、国全体が再び旅行者を温かく迎え入れられる日を心待ちにしています。

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